気づいたらGWが終わってたアテクシですこんにちは…。
連休中はあれをしようこれをしようと考えていたにも関わらず何もやる気が起きなくて、結局こないだの日記にも書いたNTEをし、漫画を読み、やろうと思っていたことは何一つしないまま過ごしてしまいました…うう…。
まーでもやる気出ない時はやる気出ないので仕方ないですよね。
やらなきゃいけないことはやらないと生きていけなくなるのでやらなきゃいけないし(?)、それ以外のことは、まぁやってもやらなくてもね…!
そんなわけでGW中に読んだ漫画の中から、印象に残ったものについて感想を。
『ウスズミの果て』 01-05巻
『ミハルの戦場』4巻読後のオススメに表示され、興味を惹かれて購入しました。
最初は結晶病やアンニュイなモノローグの印象から『EDEN 〜It's an Endless World!〜』を連想したのですが、読み進める内に『少女終末旅行』や『BLAME!』、『風の谷のナウシカ』あたりのハイブリッド、という印象に変化しましたね。
ポストアポカリプスな世界を、小さな起伏のある切ない旅を淡々と続けていく、『キノの旅』の様な感じで進む…のかと思ったら、文明崩壊の原因に迫るような展開に。
それに伴ってアクションシーンや同行者等キャラクターも増えてきましたが、まず前提として、元々のテイストがSF風のファンタジー、アンニュイ、静か、淡々…という方向性があり。
戦闘シーンや増えたキャラクターの描き方について、少年漫画的な熱い雰囲気にしたいのか。
アフタヌーン的な、アンニュイでサブカルな方向に寄せていきたいのか。
それともSFファンタジーを色濃くしたいのか。
進めたい方向性が定まっていない、もしくは展開させたい物語の描き方が作風と合っていない様な印象がちょっとあって、揺さぶられない、ぐっとくる感じが足りない…という部分を感じました。
ただ、文明の残り香に感じる "悲しい懐かしさ"、切なさの描き方は非常に上手。
それこそ少女終末旅行的な雰囲気が好きな人に刺さる内容かな、と思います。
世界がこんな風になってしまった理由、という謎が出てきたこともあり、雰囲気を味わうことを主軸に置きながら追う漫画として、どうなっていくのか楽しみにしたいと思います。
『ゴールデンマン』 9巻
ずっと「もっと話題になっても良さそうなのに…!」って思ってるゴールデンマンの9巻が出ていたのでぽちり。
『ゴールデンマン』は『亜人ちゃんは語りたい』のペトスさんが原作を書いているヒーロー漫画で、導入部のフックがすごく印象的な漫画です。
燃え盛り、今にも崩壊しようとしている建物へ、要救助者を助けに飛び込んだゴールデンマン。無事救助を成功させた彼は…記憶喪失の別人に変わっていた!という内容。
彼は一体?なんで記憶喪失?本来のゴールデンマンは?ていうかヒーロー不在で街はどうなるの??という疑問と答えがテンポ良く展開されては新しい謎が浮かび上がり、また登場人物もキャラ立ちが良く、単行本を読んだ後に先が気になりすぎて初めて配信サイトで単話課金しちゃいました…くっ、くやしいっ…でも面白いっ…!(((
そんなゴールデンマン、ここ何巻かちょっとお話が停滞気味だったり、主人公サイドの状況がちょっと厳しい展開が続いていたり。
明かされていく謎が面白く続きが気になりはするもののシチュエーションの圧がちょっとツラい…という感じだったんですが、この9巻では反転!反撃!仲間たちも活躍し、軽いカタルシスを感じる様なグッとくる展開になっていました。
先ほど書きましたけれど、本当登場人物のキャラがすごく立っていて、個々のキャラクターはもちろん、キャラクター同士のやりとりもすごく魅力的なんですよね。
このあたりは『亜人ちゃん』で多種多様な亜人を描き分け、うまく絡ませてお話作りをしていたペトスさんらしいなって思います。
全キャラそれぞれのスピンオフが読みたい!そんな風に思ってしまうくらいにキャラクターが魅力的、背景が感じられて、掘り下げを読みたくなる、そんな感じ。
世界設定・世界観に関しても、亜人ちゃんで感じた作り込み―ふわっとしたファンタジーではなくて、ちゃんと構築された世界を元に描いている感じ―が出ていて、だから謎を提示されると先が気になる、引き込まれる、という感じなのかな。
攻勢に回りつつも、若干の不穏さを残した終わり方の9巻。
続巻はよ!はよ!!今回は単話課金我慢しますっ…!
『ぷらせぼくらぶ』
SNSで見かけたポストで紹介されていた『シューリンガンの息子』という漫画を読んで、この人の漫画、他にも読みたい…!と思わず購入した『ぷらせぼくらぶ』。
奥田亜紀子さんという方の漫画で、シューリンガンの息子よりもだいぶ前に描かれた漫画。
だいぶ絵柄もテイストも違う印象でしたが、これはこれで面白かったです。
主軸になっているのは中学生女子のコンプレックス…になるのかな。
馴染めなさ、溶け込めなさ、疎外感…そういうものを、毒気がありつつもユーモラスに描いていて。
その茶化した雰囲気は虚勢のようにも感じられて、なんとも言えない歯痒さ、辛さを感じつつも共感するところがあり。
読後にぼんやりとなんとも言えない脱力感を感じるタイプの漫画でした。
なんだろ、思い切り泣いた後のあの感じというのかな…。
つながりのあるオムニバスの様な作りで、舞台となる中学校に何かしらの形で関係した人を取り上げて、1話1話が描かれている感じです。
その中で一応メイン扱いとなるのが、岡ちゃんになるのかな…イケてない冴えない女の子、相方として田山さんが登場するけれど、比較的早い段階で田山さんは彼女の等身大を受け入れ、岡ちゃんを置いて成長してしまう、そういうお話。
表現の仕方やノリは全く別物ですけれど、なんとなく阿部共実さんを連想したり。
『ちーちゃんはちょっと足りない』を読んでめっちゃハマッて、『月曜日の友達』まで出ている単行本は全部読みましたね。
(今調べたら『潮が舞い子が舞い』というのが出ているようだ…!)
『ちーちゃんはちょっと足りない』では、著しく成長が遅れている「ちーちゃん」を主人公に、その周りの人間関係、群像劇を描いている…と思わせながら、彼女の幼馴染でちーちゃんの保護者役であるナツさんが主人公なんですよね、多分。
ナツさんは、ともだちであるはずの周りの皆の "キラキラとして見える青春" に当てられ、自分の冴えない青春を惨めに感じながら生きていて、それをちーちゃんと共有することで誤魔化している。
ぷらせぼくらぶの岡ちゃんと田山さんから連想した部分ですね。
でも、ここがすごくゾッとするというか、生々しくてつらいところがあって。
ぷらせぼくらぶでは明確に「田山さんの成長」が描かれ、岡ちゃんが置いていかれる流れが描かれているんですよね。
それに対して、ちーちゃんはちょっと足りないでは、ナツさんが気づいてないだけで、ある意味で最初からナツさんは置いていかれている。
ちーちゃん本人は "遅れている" 故に、全く気にしていないんです。
ちーちゃんはちーちゃんの自然体で、等身大でいて、ちーちゃんなりに楽しく生きていて。
ナツさんがナツさんの主観の中で、ただ独り辛いだけなんですよね。
お話の結末も「あぁ…いや、でもなんかわかるし、あるよね」みたいな、メリバみたいな感じでもうね…。
すっごくキツい漫画なんですけれど、でも泣きたくなるように切ない青春が描かれた漫画で、こっちもすっごいオススメです。
冒頭のシューリンガンの息子にしても、ぷらせぼくらぶにしても阿部共実さんの漫画にしても、全部共通してるのは多分生きづらい人間を描いている感じ、なのかなぁ。
今だと多分『みいちゃんと山田さん』なんかが近い漫画になるのかも?
ちょっとエグそうで私は読んでないんですけれど…。
私も私でそんなに要領良く生きていない、世渡り上手ではないから、その手の漫画に魂が共鳴してしまうんでしょうね…(しろめ